雲を掴むような

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惡の華だけじゃない!今こそ見てほしいおすすめ押見修造作品紹介・レビュー

 

惡の華の実写化で押見修造先生の作品が気になっている!

 

でも意外と多くてどれから手を出せば良いのか分からないという方、多いのではないでしょうか。

 

押見先生は「人間の生々しさ」「思春期のモヤモヤ」など、非常に難しい部分を書くのが本当に上手で。

確実にこのブログを読んで下さっている「あなた」の心には刺さります。

 

今回は押見先生大好きな私が押見修造作品を紹介していこうと思います。

 


そもそも押見先生とはどのような人なのか。

 

群馬県桐生市出身。2002年ちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞受賞。2003年、別冊ヤングマガジンにて『スーパーフライ』でデビュー。

同年より同誌で『アバンギャルド夢子』の連載を開始。『漂流ネットカフェ』はテレビドラマ化され、『悪の華』はテレビアニメ化された。また2014年には『スイートプールサイド』、2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されている。

2019年9月現在、『ビッグコミックスペリオール』にて『血の轍』を連載中。(wikipediaより引用)

 

1981年生まれ、漫画家歴17年のベテランの漫画家さんです。

 

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の後書きにありますが、中学二年の頃に吃音症を患っておられます。

※吃音症・・・自分の言いたいことがスッと言えなくなってしまう病気

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の志乃ちゃんや、「血の轍」の誠一が患っている病気です。本人がその苦しさを経験しているからこそ描けるその描写には涙が出てしまいます。

 

 

本人はその経験によって、普段より人の表情や仕草から感情を読み取る能力が発達したかもしれない、また吃音のせいで言いたいことが言えず、心に封じ込められていたことを漫画という形で爆発させたかった、と語っています。

 

 

そんな押見修造先生だからこそ描ける作品の数々に、興味を持って頂ければ幸いです。

ネタバレがないように紹介しますが、作品の面白さを伝えるために導入部分などは書かせていただきます。ご了承ください。

 

 

 

1.志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

 

 私が押見修造作品の中でも時に一押しなのがこの作品。

 

 

吃音症でうまく言葉が離せない女の子、志乃ちゃん。

高校に進学するも上手く自己紹介すらできず、周りから笑われ、友達もできない日々。

そんな中で、志乃ちゃんは同じくクラスで孤立していた女の子、佳代と出会います。

 

ロック音楽が好きだけど音痴な佳代と仲良くなるうち、志乃は「唄ならすらすら言葉が出る」ということに 気づく。

そして、佳代から「私がギターで志乃がボーカルで文化祭に出よう!」との相談を受ける…

 

青春時代の上手くいかないモヤモヤ、いじめ、ひやかし、友情、恋、自分のしたいことができない苦しみ…

それらを全て詰め込んだ素晴らしい作品になっています。読み終わったとき目から汗が出てきました。

 

一巻完結ですので、是非読んでください。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

 

 

また、この作品は映画化されているのですが、それがめちゃめちゃいいんですよ…

 

私は原作厨なので「この神聖な作品に泥を塗ったら許さんぞ…」という気持ちで公開初日に映画館に行ったんですよね。

 

 映画館出るとき、全員号泣してました。

「お前ら・・・・・・・・・・(泣)」

あの人たちとそのまま居酒屋に行って朝まで語りたかった。

 

挿入歌が「あの素晴しい愛をもう一度」「翼をください」「世界の終わり」「青空」なんですけど、これを二人で歌っている姿とかがね…もうね…最高な訳ですよ…

 

原作を知っている実写化であんなに泣いたのは初めてでした。 頼むから見てくれ… 

映画:志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

 

 

2.  僕は麻里のなか

 

 こちらも最高です。

 

 

 群馬から上京した大学三年生の小森は、上手く大学になじめず引きこもりの日々を送っていた。彼の唯一の楽しみは、最寄りのコンビニによく来る美人の女子高生、通称「コンビニの天使」を見ることだった。

 ある日、目が覚めると目の前には見知らぬ天井。

なんとそこは女の子の部屋で、体はあの「コンビニの天使」、吉崎麻里になっていたのだった。

 

なぜこのようなことに?自分の体はどこへ?吉崎麻里はどこへ…?

 

調べていくうちに分かっていく吉崎麻里の違和感や異常。自分が「吉崎麻里ではない」と気づく存在、柿口依。

小森の人生が、大きく動く…

 

 

この作品も凄い。なんといっても衝撃のラスト。

こんなにラストで「うわ~~~~~~~~!!!!!」となる作品は無いです。

鳥肌が立ちます。こんな物語を考えられる人間がいるのか、と。

ネタバレ防止のため多くは語れません…とにかく読んでください。

全9巻で完結しております。絶対に二回読み返したくなる作品ですので本で買うのがおすすめです……

ぼくは麻理のなか 全9巻セット

 

中古でしたら安く買えますので。

 

 

3.ハピネス

これも最高。(語彙力)

 

 

平凡な高校生、岡崎誠は、一部の同級生達から陰湿ないじめを受けながらも、流されるように日常を過ごしていた。

そんなある日の夜、彼は謎の少女「ノラ」に襲われて首筋を噛まれる。

「このまま死ぬ?それとも同じになる?」と問いかけられた誠の答えは「死にたくない」。

するとノラは途端に噛むのを止めて姿を消す。

命拾いしたと思った誠の体には、様々な異常が…

異常な体になった誠と、それを取り巻く人間たちのヒューマンドラマ。

 

 

誠の葛藤、それを支えたいと思う人、それを利用しようとする人々、それぞれの抱える過去や思想…様々な思惑が混ざり合う奥の深い作品になっています。

何より、セリフのない描写での表現力が凄まじい。1話の中にほとんどセリフがないこともあるのですが、その静寂によって押見修造ワールドに引き込まれます。

 

こちらは2019年5月に最終巻が発売されました。全十巻です。是非。

 絵が美しい…

 

 

4.  スイートプールサイド

 

 これも良い。いや全部良いのだが。

 

 

男子なのに毛が生えないことを悩む中学1年生、太田年彦。

彼は同じ水泳部の毛深い女子・後藤綾子のことを密かに羨んでいた。

ある日、放課後のプールで後藤より太田は呼び止められて、自分の毛を剃ってくれるように頼まれる。後藤は自分が毛深いことに悩んでおり、毛がない太田を羨んでいたのだった…

 

 

中学生、思春期、第二次成長期。

体の発達に個人差が出る一番難しい時期のモヤモヤ、切なさ、甘酸っぱさを描いた作品です。自分の羨むものが相手にはコンプレックスだったり、自分の思いをうまく伝えられなかったり。

読後に心がギュッッッってなります。

 

全一巻で読みやすいです。こういうのは電子書籍で読むのもおすすめ。

 

スイートプールサイド (週刊少年マガジンコミックス)

 

5.血の轍

 

現在連載中の作品です。

 

 

主人公、中学二年生の長部静一とその母親の静子は一見すると何の変哲もない親子。

静子は静一に少し異常なほど過保護であったが、それも笑ってみていられるものだった。

ある日、親戚家族とともに家族でハイキングに行った静一は、ヤンチャな従兄弟のシゲルに「冒険に行こう」と連れられ、2人で道なき道へと進む。

大きな崖にたどり着いた2人。崖の上でふざけ、足を滑らせたシゲルを抱きしめて助けたのは突如現れた静子だった。

 

そして静子は、抱きしめたシゲルを崖へと突き落とす…

 

 

題材は「毒親」です。親の呪縛、静子の過去、同級生との初恋、静一の想い…

もう人間の生々しさがドロドロで、最高な訳です。

何より、圧倒的な画力から表現される独特の世界観。

私自身、毎週スペリオールを読んでは悶えています。これからどうなっていくのか、いい意味で見当もつきません。早く続きが読みたい…

 

余談ですが、血の轍がスペリオール連載開始時に同時連載された浅野いにお先生の「零落」に関してもレビューを書いております。お時間あればご一読ください。

 

www.ichika.work

 

 

最後に

 

押見修造先生の作品は全部読ませてもらっているのですが、今回は厳選して5作を紹介させていただきました。

残りの作品もまた今度紹介させていただきたいです。

 

惡の華の実写化で押見修造先生に興味を持った方も、そうでない方も、押見先生の世界観を楽しんでいただければ幸いです…!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。